『世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう』技術スキル以上に今必要なものとは
足立佑介です。
今回は『世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう』について書いていきます。
これからの社会に生きていく日本人へのメッセージが詰まった1冊です。
1、日本人はルールを守ることは得意だけれど、ルールを創ることは不得意?
皆さんは世界から日本人がどう見えているかを考えたことがありますか。
実は、日本人は自分でルールを新しく作りだすのが不得意だと言われています。
それをわかりやすく示したエピソードが本の中で出てきます。
日本人は環境に個人を合わせようとします。一方、欧米人は環境を変えようとします。日本人の場合は台風が来たら2、3日我慢すれば過ぎ去るだろうと、自然に対して抵抗しても無駄だと考えるのが普通です。
しかしアメリカや中国は、竜巻や台風が起こるのだったら、そのコースを変えるような雲が出来ないかと真面目に考えます。
引用: 2012年 フォレスト出版 奥山 真司 『世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう』32Pより
日本人と海外の方の考え方の違いがよくわかるエピソードですよね。
ルールを守ることが得意な日本人だからこそ、これまでモノづくりを中心に国の技術力を発展させてきました。
しかし、モノづくりではアジア諸国で日本人よりも安い人件費で、変わらない、もしくはそれ以上の品質のモノが創れるようになってきています。つまり、技術だけでは勝てない時代となっています。
だからこそ、これからは自分たちでルールの創り手になっていくことが必要とされています。
2、武器を捨てて、一歩踏み出す
ここでいう武器とはスキル・技術のことです。
日本人の武器であった技術やスキルだけでは生きにくい時代になってきています。
なぜかというと、スキルは真似されやすいものだからです。代えがきくとも言えます。
あなた自身のどうなりたいか、どんな世界観で仕事をするかというビジョンが大切だと本書では訴えています。
ビジョンといきなり言われてもなかなかすぐには難しいかもしれません。しかし、技術スキルに捉われるのではなく、自分個人の価値として何を実現できるかを思い描きながら動いていくと、見える景色は変わってくると思っています。